占い依存には実は2種類ある

梶山紗唯
タロットも、霊視も、数秘も—— よくある占いは一通りやってきた私が気づいたこと。
占いに頼りたくなる人って、ひとくくりにされがちだけど、 実は根本的に違う2タイプがいると思っている。
タイプ①「正解が欲しい」タイプ
「傷つきたくないから、正解を教えてほしい。」
このタイプの根っこにあるのは、 「自分で決めること」への深い恐怖だと思う。
心理学に「学習性無力感」という言葉がある。
何をしても結果が変わらない環境に長くいると、
人は「自分の行動には意味がない」と学習してしまう。
幼い頃、何をしても怒られた。
正解を出しても、また違う理由で責められた。
そういう環境で育つと、「自分の判断を信じる」ことが
とても難しくなる。
だから、誰かに決めてもらいたい。
占いで「こうしなさい」と言われれば動ける。
もし失敗しても、自分の責任じゃないから。
これは弱さじゃない。
傷つき続けた心が編み出した、精一杯の自己防衛なんだよね。
タイプ②「整理したいけど、重い場所には行けない」タイプ
「こうしたい、という気持ちはある。でも、踏み出せない。」
このタイプは、答えを求めているというより、
ただ、誰かに聞いてほしいという感覚に近い。
カウンセリングという言葉には、なんとなく「重さ」がある。
「問題がある人が行く場所」みたいな感覚、
日本ではまだ根強くあって、
実際にカウンセリングを利用したことがある人は
全体の数%にとどまると言われている。
だから、占いという入り口を使いながら、 自分のことをそっと整理していく。
「こっちでいいのかな」「間違えてないよね」
薄い氷の上をびくびくしながら歩くような感覚で、
それでも少しずつ、前に進もうとしている。
心理学的には、これは情動調整の一種とも言える。
不安を完全に消そうとするんじゃなくて、
誰かと話すことで「今の自分」を確認しながら動く、という方法。
根っこは同じ、でも必要なものが違う
どちらのタイプも、根本には 「失敗して傷つきたくない」という気持ちがある。
でも、本当に必要なものは、たぶん違う。
タイプ①の人に必要なのは——
正解を教えてもらうことじゃなくて、
「自分で決めても大丈夫」という感覚を少しずつ取り戻すこと。
心理学では、小さな成功体験を積み重ねることで
自己効力感が回復していく、と言われている。
タイプ②の人に必要なのは——
答えを出してもらうことじゃなくて、
「その感覚、ちゃんと聞いてもらえる場所」があること。
対面の鑑定って、カードが目の前に広がって、 「なんかこのカード笑えるな」って 占い師さんと一緒に笑える瞬間があったりして、 それはそれで好きだったりする。
占い=悪、じゃない。
ただ、自分がどっちのタイプで、何を求めているかを知った上で使うのと、
そうじゃないのとでは、全然違うと思うよ。
